ドラム式洗濯機の異音の原因|ガタガタ・キュルキュル、止めるべき音の見分け方

ドラム式洗濯機の異音の原因|ガタガタ・キュルキュル、止めるべき音の見分け方

ドラム式洗濯機から聞き慣れない音がするとき、最初に確かめたいのは「どんな音か」と「いつもと違う音か」の2点です。脱水の立ち上がりのガタガタは構造上起こりうる音ですが、キュルキュルとこすれる音やカラカラと転がる音は、衣類や異物が原因のことがあります。一方で、空の状態で回しても出る音や、急に大きくなった音は故障の可能性があり、使用をやめて点検を頼む線引きになります。長野・松本の洗濯機分解ドットコムが、日立・シャープの公式案内をもとに、音の種類ごとの確かめ方を整理します。

まず「いつもと違う音か」で分ける

ドラム式洗濯機の異音は、購入時から変わらない音か、購入時と比べて大きくなった・変わった音かで、対応がまったく違います。

日立の家電品サポート「運転中の音の原因を知りたいです。(ドラム式)」は、冒頭で「洗濯機は、洗濯物の量や運転内容によって、運転中にさまざまな音が発生します。運転音の種類や聞こえ方は、製品によって異なります。」と説明しています。そのうえで注意として、「購入時と比べて、急に音が大きくなった」「これまで聞いたことのない音がする」場合は故障の可能性があるとし、使用を中止し(コンセントを抜き、水栓を閉めてください)、販売店または修理相談窓口へ点検を相談するよう案内しています。

音といっしょに変なニオイや煙が出ている、水が漏れているといった異常があるときは、音の種類を確かめるより先に運転を止めてください。日立のドラム式洗濯乾燥機(BD-SX130M)の取扱説明書(Webマニュアル)の「安全上のご注意」には、「洗濯機が動かない、変なニオイがする、煙が出ているなどの異常がある場合は、電源プラグを抜いて、お買い求めの販売店に点検・修理を依頼する」とあり、「ぬれた手で電源プラグの抜き差しをしない」ともされています。水漏れがあれば水栓も閉め、炎が見えるなど火災のおそれがあるときは119番に通報してください。

つまり、この記事で紹介する「音の名前」は目安です。同じガタガタでも、買ったときからの音なら運転音や設置の問題のこともあり、購入時と比べて大きくなった音や聞いたことのない音なら、まず点検を考えます。以下は、その前提で音の種類ごとに確かめる順番を並べています。

なお、縦型洗濯機の脱水時の音・振動については縦型洗濯機の脱水で大きな音・振動がする原因で別にまとめています。この記事はドラム式に限った話です。

脱水中のガタガタ・ゴトゴトは設置と片寄りを確認

脱水中に本体が揺れてガタガタ・ゴトゴトと鳴る場合、多くは設置の状態か洗濯物の片寄りから確かめます。

ドラム式は構造上、揺れやすい

日立のドラム式洗濯乾燥機(BD-SX130M)の取扱説明書(Webマニュアル)には、縦型から買い替えた人向けに次の説明があります。「ドラム式洗濯乾燥機は構造上、ドラムが横に回るため、縦型洗濯機と比べて、本体が振動したり、ガタガタ音がする場合があります。」「これは「脱水」の立ち上がり時に、洗濯物のバランスによって起きるものです。異常ではありません。」

同じ説明には、床の状態や、水を多く含む衣類によって振動が大きくなる場合があることも書かれています。縦型から買い替えたばかりで「こんなに揺れるものなのか」と感じた場合は、まずこの性質を知っておくと落ち着いて確認できます。

日立が挙げている確認の順番

日立の「洗濯機が振動して、「ガタガタ」と大きな音が出ます。(ドラム式)」は、「洗濯機は水平に設置されていない場合や、洗濯物の片寄りなどによって、本体が振動することがあります。」としたうえで、次の対処を挙げています。

  • ▶ 設置状態の確認:水準器の気泡が円の内側に入っているかを見る。入っていない場合は調節脚や脚キャップで高さを調整する(方法は機種の据付説明書で確認)
  • ▶ 洗濯物の片寄りを防ぐ:「洗濯物が片寄っていると、脱水時に振動が大きくなります。」
  • ▶ 音を抑える設定:機種によっては設定で振動や音を抑えられる(搭載の有無と方法は取扱説明書で確認)
  • ▶ 輸送用ボルトの確認:購入時に背面へ装着されているボルトを外さずに運転すると、振動や騒音が大きくなる
  • ▶ 床面の補強板:すべりやすい床、弱い床、やわらかいフローリングなどは振動の原因になるため、補強板(別売)の設置をすすめている

また、同じ日立の「運転中の音の原因を知りたいです。(ドラム式)」は、ガタガタ音の可能性として、防水製品やラグ・マットなど洗えないものが入っている場合、毛布・ベッドパッド・カーテンなどを毛布コース以外で洗っている場合、排水の流れが悪い場合も挙げています。入れているものとコースが合っているかも、あわせて見直してください。

設置した直後からの音なら輸送用ボルトを疑う

シャープのドラム式洗濯乾燥機の故障診断ナビでも、「設置したときから運転中に異常な音がする/脱水の振動が大きい」という症状に対して、最初に洗濯機の背面に輸送用固定ねじが付いていないかを確認するよう案内しています(同ナビでは背面4か所の六角ねじが目印とされています)。

買い替えや引っ越しの直後から揺れや音が大きい場合は、この点を最初に確かめてください。ボルトの位置や外し方は機種で異なるため、必ずお手元の据付説明書に従い、ご自身で判断がつかない場合は設置した販売店や業者に相談するのが確実です。ドラム式の本体は重いので、本体を動かす作業をおひとりで行うのは避けてください。本体まわりで作業をするときは、電源プラグを抜き、水栓を閉めてから行ってください。

シャープの同じナビには、脱水運転中に本体が異常振動を何度も検知すると、エラー番号「E04」を表示して運転が止まることがある、という説明もあります。エラー表示が出ている場合は、その番号で取扱説明書やメーカーの案内を確認してください。

キュルキュル・ギーとこすれる音はドアパッキンを見る

ドラムが回っているときにキュルキュル・ギー・ガーとこすれるような音がする場合は、まずドアパッキンに衣類や異物が挟まっていないかを確認します。

シャープの故障診断ナビ「ドラム回転中に「ギー」「ガー」「キュルキュル」など、こすれた音がする」は、ドアを開けて投入口のドアパッキンに衣類や異物が挟まっていないか確認するよう案内し、運転中の場合は一時停止してから確認するよう添えています。理由として「衣類や異物が投入口(ドラム)からはみ出すと、ドアパッキンにこすれて音が出ることがあります。」と説明しています。

  • 衣類が投入口からはみ出していたり、ドアと投入口の間に挟まっている場合は、ドラム内へ押し込む
  • ドアパッキンの裏側に異物が挟まっているときは、取り除く

運転中に一時停止したときは、ドラムの回転が止まってドアのロックが解除されるまで待ってから開けてください。日立のドラム式洗濯乾燥機(BD-SX130M)の取扱説明書の「安全上のご注意」にも「ロックされた状態のドアを無理に開けない」とあります。手の届かない奥に入り込んだ異物は、無理に引き出したり部品を外したりせず、販売店やメーカーに相談してください。

シャープの同ナビには、混入した異物の例としてライターやリップスティックの写真が載っています。ポケットに入れたままの小物がパッキンの裏に入り込むことがある、ということです。パッキンの裏は湿気が残りやすく汚れも溜まりやすい場所なので、確認のついでに汚れの様子も見ておくとよいでしょう。パッキンまわりのニオイと掃除についてはドラム式洗濯機が臭い原因と自分でできる対策で扱っています。

カラカラ・キーンなど金属っぽい音は空運転で切り分ける

カラカラ・カチャカチャ・キーン・ガリガリといった硬い音は、洗濯物の付属品が当たっている場合と、本体側の場合があります。どちらかを分ける方法として、日立・シャープとも、洗濯物を入れない空の状態で動かして音を確かめる方法を案内しています。

カラカラ・カチャカチャ(シャープの案内)

シャープの故障診断ナビ「ドラム回転中に「カラカラ」「カチャカチャ」などの音がする」は、洗濯物のファスナーやボタンなどがドラムに当たっていたり、ポケットに入っていたものが落ちてドラム内で転がっていたりする場合がある、としています。対処として、洗濯の前にポケットの忘れ物を確認すること、ファスナーやボタンが付いた洗濯物は閉じて裏返してから入れることを挙げています。

本体の確認方法も書かれています。洗濯物を入れずに電源を入れてスタートし、衣類計量でドラムが回っている間に異常音がしないかを確かめ、ドラムが止まって洗剤量が表示されたら電源を切る、というものです。同ナビは「ドラムがカラの状態で衣類計量中に異常音がしない場合、本体は正常です。」とし、試しても解決しない場合は修理を依頼するよう案内しています。この確認方法はシャープの機種の手順なので、ほかのメーカーでは取扱説明書に沿って行ってください。

キーン・ガリガリ(日立の案内)

日立の「運転中の音の原因を知りたいです。(ドラム式)」は、金属音(キーン・ガリガリ音)について「洗濯物の量や運転状況によって発生することがあります。」としたうえで、空の状態で運転して同じ音が出るかを確かめるよう案内しています。

空の状態で運転すると音が出ない:日立は「故障ではありません。洗濯物の量を減らして運転してください。」としています。
空の状態で運転しても音が出る:故障の可能性があるとして、販売店または修理相談窓口へ点検を相談するよう案内しています。

同じページには、洗濯物のファスナーや、ひもの先端の部品などが当たって音がする場合があるので、ポケットの中を確認し、ひもは結び、ファスナーやボタンは閉めてから入れる、という参考情報もあります。

注意したいのは、同じページで「キィーン」がモーターの正常な運転音としても挙げられていることです。脱水はドラムの回転速度が段階的に速くなるため、回転が上がると音が大きくなることがある、という説明です。「キーン」という音の名前だけで正常か異常かは決まりません。購入時と比べて大きくなっていないか、空運転でも出るかで判断してください。

ポコポコ・水が流れる音は運転音のことが多い

ポコポコ、シャー、水が流れるような音は、運転の仕組みから出る音として案内されているものが多くあります。ただし、音の種類と原因の対応は機種によって違うため、ここでは日立のドラム式の案内を例に紹介します。

  • ▶ ポコポコ(洗濯運転中):排水ホース内部にたまった水と空気が混ざったときに発生する音
  • ▶ ドラムを手で動かしたときの水の音:停止中にドラムを動かすと、水が入っていなくても水が流れるような音がする。これは脱水時にバランスをとるために入っている水溶液が動く音で、ドラム内に水が残っているわけではない
  • ▶ ヒュー・ピュー(乾燥中):乾燥フィルターが正しく取り付けられていない可能性があるので、運転をいったん停止して取り付け直す
  • ▶ ポコポコ(乾燥中):排水ホースから出る空気が、ホース内部や排水トラップにたまった水と混ざる音のほか、乾燥フィルターが目詰まりし、槽内の圧力が変化して発生する音

乾燥中のポコポコやヒューのように、フィルターの取り付けや目詰まりが原因とされている音もあります。まずは取扱説明書に沿ってフィルターのお手入れをしてみてください。ドラム式のフィルターの種類と掃除の頻度はドラム式の糸くずフィルターと排水フィルターの違いにまとめています。

使用をやめて点検を頼むべき音

ここまでの確認で変わらない音や、次のような音は、使い続けずにメーカーや販売店の点検を受ける範囲です。

次の場合は、そのまま使い続けないでください。

・購入時と比べて、急に音が大きくなった
・これまで聞いたことのない音がする
・洗濯物を入れない空の状態で運転しても、振動や金属音が出る
・設置や片寄り、輸送用ボルト、ドアパッキンなどを確認しても改善しない
日立は、急に大きくなった音・聞いたことのない音について、使用を中止し、コンセントを抜いて水栓を閉めたうえで点検を相談するよう案内しています。空の状態でも振動する場合は「洗濯機本体に問題が発生している可能性があります。」としています。

内部の部品にかかわる点検・修理は、メーカーや販売店にご相談ください。当店のサービスは分解洗浄で、異音の修理を目的としたものではありません。保証期間内の機種であれば、まずお買い上げの販売店やメーカーに相談してください。賃貸住宅の備え付けの洗濯機は、先に管理会社や大家さんに連絡してください。

年数が経っている機種では、修理と買い替えのどちらを選ぶかという判断も出てきます。その考え方は洗濯機の寿命は何年?買い替えか分解洗浄かの判断基準にまとめました。

分解洗浄で変わること・変わらないこと

「分解洗浄をすれば異音も直るのでは」と思われるかもしれませんが、分解洗浄は音を直すための作業ではありません。当店のメニューは縦型・ドラム式の分解洗浄のみで、異音の修理を目的としたサービスではないためです。

ドラム式の分解洗浄で対象にしているのは、ヒートポンプ(熱交換器)まわり、ドラムの裏側、乾燥ダクト・送風経路、ドアパッキンの裏、洗剤投入ケースといった、汚れが溜まりやすい場所です。ねらいは、乾きが悪い・ニオイがするといった汚れに由来する困りごとへの対応です。

そのため、異音が気になっているときの順番は次のとおりです。

  1. この記事の確認(設置・片寄り・輸送用ボルト・ドアパッキン・ポケットの中・フィルター)を試す
  2. 変わらない、または空運転でも音が出るなら、メーカー・販売店で点検を受ける
  3. 本体に異常がないと分かったうえで、乾燥に時間がかかる・ニオイが取れないといった汚れの悩みが残るなら、分解洗浄を検討する

なお、ドラム式洗濯機の完全分解洗浄のページでは、汚れが原因で出るエラー表示は分解洗浄で改善することがある一方、メーカーが故障のお知らせとしているエラーは点検・修理が必要なことをまとめています。また、異音や振動をともなうエラー(前述のシャープの「E04」など)は、上の順番どおり、先にメーカー・販売店で点検を受けてください。

乾燥に時間がかかるようになった原因についてはドラム式洗濯機が乾かない原因で、実際にどこにどれだけ汚れが溜まっていたかはビフォアフター事例でご覧いただけます。

長野・松本でのドラム式の分解洗浄のご相談

洗濯機分解ドットコムは松本市を拠点に、長野県内へ出張してドラム式洗濯機の完全分解洗浄を行っています。設置したままの状態で分解し、市販の洗濯槽クリーナーでは届かないヒートポンプまわりやドラムの裏側まで洗浄します。作業内容はドラム式洗濯機の完全分解洗浄のページをご覧ください。

料金はドラム式29,800円〜(税込)で、日立製は分解工程の特性上3,000円〜5,000円の追加料金がかかります。長野県内の主要エリアは出張費が基本料金に含まれています(木曽地方・北アルプス周辺など一部の遠方エリアと県外は、距離に応じて別途お見積り)。分解の過程で想定外の部品交換が必要になった場合は、作業を一時停止して事前にご相談します。追加料金の条件は料金詳細・追加料金規定にまとめています。

年中無休・お見積り無料で、松本市内・近郊であれば即日の対応が可能な場合もあります。対応機種は製造から8年以内が目安です(それより古い機種は事前にご相談ください)。購入して間もない機種や延長保証に加入している機種は、メーカー以外の業者が分解すると保証の対象外になる場合があります。パナソニックは、パナソニック認定業者以外の分解サービスを利用した場合は保証の対象外になると案内しており、当店へのご依頼もこれに当たります。保証書や加入先で扱いを確かめてからご依頼ください。賃貸住宅の備え付けの洗濯機は、分解洗浄を頼んでよいかを管理会社や大家さんに確認してからご依頼ください。作業は清掃業界26年以上の運営責任者・工藤が担当し、分解前と分解後の様子を写真でお見せしてご報告します。「音は点検で問題なしと言われたが、乾きの悪さやニオイが気になる」という段階のご相談も承ります。

長野・松本の洗濯機分解洗浄は「洗濯機分解ドットコム」へ

縦型19,800円〜/ドラム式29,800円〜(税込)・年中無休・お見積り無料・即日対応可(松本市内・近郊)・プロが完全分解

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