脱水になったとたんに「ガタガタ」と大きな音がして、洗濯機が動いてしまう。ご相談の中でも多い症状のひとつです。原因の多くは洗濯物の入り方や設置の状態にありますが、なかには使い続けないほうがよい音も混じっています。長野・松本の洗濯機分解ドットコムが、メーカーが公開している確認手順をもとに、自分で確かめられる範囲と、修理を頼んだほうがよい線引きを整理します。
目次
まず「いつからの音か」で切り分ける
同じ「脱水がうるさい」でも、性質はいくつかに分かれます。最初に思い出していただきたいのが、その音がいつからのものかです。
日立の家電品サポート「運転中の音の原因を知りたいです。(タテ型)」には、注意として次のように書かれています。「購入時と比べて、急に音が大きくなった」「これまで聞いたことのない音がする」——このような場合は故障の可能性があるとして、使用を中止し(コンセントを抜き、水栓を閉めてください)、販売店または修理相談窓口へ点検を相談するよう案内されています。
逆に、以前から脱水のたびに音の大小があるという場合は、正常な運転音のこともあります。同ページは洗濯運転中の音として「ピー/ピュー・ヒュー」を挙げ、モーターの運転音だとしたうえで「脱水のとき、洗濯・脱水槽が回転する速度は段階的に加速、減速するため、音が大きくなることがあります」と説明しています。
この記事で扱うのは、その中間にあるガタガタと本体が揺れるタイプの音です。以下の3点を順番に確認していきます。
ご相談で多いのは洗濯物の片寄り
日立の家電品サポート「洗濯機が振動して、「ガタガタ」と大きな音が出ます。(タテ型)」は、冒頭で「洗濯機は水平に設置されていない場合や、洗濯物の片寄りなどによって、本体が振動することがあります。」と説明しています。そのうえで「洗濯物が片寄っていると、脱水時に振動が大きくなります。」としています。
パナソニックのFAQ「【タテ型洗濯機】脱水時の振動が大きい/ガタガタ音がする」でも、衣類が一部分に片寄っていると洗濯槽のバランスが悪くなって異常音や振動が発生するとしたうえで、次の対処が案内されています。
- 運転を一時停止し、衣類をできるだけ均等に、平らになるようにほぐす
- 洗濯ネットに衣類を詰め込まない
- タオルケットやシーツなど、大物や厚手の衣類が多い場合は、量を減らしてからみをほぐす
心当たりが多いのは、バスタオルやシーツを何枚かまとめて洗ったときです。水を含んだ大物が1か所に寄ると、それだけで回転のバランスが崩れます。ジーンズやバスマットのような重いものが1枚だけ入っているときも同じです。
先ほどの「運転中の音の原因を知りたいです。(タテ型)」のページには、洗えないものが原因になるケースも挙げられています。防水製品やラグ・マットなど洗えないものが入っている、毛布・ベッドパッド・カーテンなどを毛布コース以外で洗っている、といった場合です。入れているものとコースが合っているかも、あわせて見直したいところです。
設置が水平かどうかを確かめる
片寄りを直しても改善しないときは、設置を疑います。日立の前掲ページでは「洗濯機が水平に設置されていないと洗濯物が片寄って振動してしまうことがあります。水準器を使って、洗濯機が水平に設置されているかご確認ください。」とされています。
確認のしかたも書かれていて、気泡が円の内側に入っていれば水平、入っていない場合は調節脚(向かって右前脚)あるいは付属品の脚キャップで高さを調整する、という案内です。水準器は機種によって本体に内蔵されている場合と、付属品として同梱されている場合があるため、詳しくは据付説明書で確認するよう添えられています。脚の名称も位置も機種によって異なりますので、この記事の説明で手を動かさず、必ずお手元の据付説明書に沿ってください。
パナソニックのFAQでも本体の設置に原因がある可能性を挙げ、「水準器の円の内側に気泡があるか確認してください。水準器がない場合は、天面対角コーナーを交互に押して脚のガタつきがないか確認してください。」と案内しています。ただしその先は「ガタつく場合は、調整脚の調整などが必要です。お買い上げの販売店、またはパナソニック修理ご相談窓口にご相談ください。」とされており、調整そのものは販売店・修理窓口に相談する扱いです。同じ脚の調整でも、メーカーによって案内のしかたが違います。
なお、洗濯機まわりで手を動かすときは、電源プラグを抜き、水栓を閉めてから行ってください。
▶ 防水パンの上に置いている場合
防水パンは中央がへこんでいたり、排水口の位置で高さが変わっていたりします。四隅のどこかが浮いていると、脱水のたびに本体が持ち上がって落ちる動きになります。防水パンまわりの掃除については洗濯機の防水パン・排水口の掃除方法でも触れていますが、本体を動かす作業は無理をしないでください。縦型でも本体は重く、ひとりで持ち上げると排水ホースの接続部を傷めることがあります。
排水の流れが悪いと振動が大きくなる
見落とされやすいのが排水です。日立の前掲ページは、排水口のお手入れを対処のひとつに挙げ、その理由を「排水の流れが悪いと、洗濯槽と脱水槽の間に水が残り、脱水槽の回転バランスが崩れ振動が大きくなります。」と説明しています。
パナソニックのFAQも、排水ホースや排水口の水の流れが悪く排水できない状態になっている可能性を挙げ、排水口を掃除し、排水ホースの引き回しを見直すことで改善する場合があるとしています。
つまり、音の原因が槽の中ではなく足元にあることがあるわけです。ヌメリや詰まりの取り方は防水パン・排水口の掃除方法にまとめています。
この場合は使用をやめて点検を頼む
ここまでの3点を試しても変わらないときは、本体側の問題を考えます。日立の前掲ページは「すべてを試しても改善しない場合や、洗濯槽内に何も入れていない状態で運転しても振動してしまう場合は、洗濯機本体に問題が発生している可能性があります。」として、販売店または修理の申し込みを案内しています。
空の状態で運転して確かめるという切り分けは、金属音についても同社が案内しています。「キーン」「ガリガリ」といった音について、空で運転して音が出ないなら故障ではなく洗濯物の量を減らして運転する、空で運転しても音が出るなら故障の可能性があるとして点検を勧める、という整理です。
次のような場合は、そのまま使い続けないでください。急に音が大きくなった/これまで聞いたことのない音がする/空運転でも振動する。日立は、この種の場合はコンセントを抜き、水栓を閉めたうえで点検を相談するよう案内しています。内部の部品にかかわる点検・交換は、メーカーや販売店の領域です。当店を含め、分解洗浄の業者が行う作業ではありません。
分解洗浄で直る音・直らない音
「分解洗浄をすれば音も静かになりますか」というご質問をいただきます。正直にお答えすると、音そのものを直す作業ではありません。
分解洗浄で改善が見込めるのは、槽の裏や底に溜まった汚れがはがれて回転のバランスに影響しているようなケースや、汚れの塊が当たって音が出ているケースです。一方で、軸まわりや駆動部の傷みが原因の音は、洗浄では変わりません。そこは修理の範囲になります。
実際にどこにどれだけ汚れが溜まっているのかはビフォアフター事例でご覧いただけます。縦型の分解洗浄でどこまで外して洗うのかは縦型洗濯機の完全分解洗浄のページに、洗濯槽まわりの部品をご自身で外せるのかという論点は縦型洗濯機のパルセーター下に溜まる汚れ|自分で外せるのかでメーカー各社の見解を整理しています。
なお、年数が経っている機種では、洗浄と買い替えのどちらがよいかという判断も出てきます。その考え方は洗濯機の寿命は何年?買い替えか分解洗浄かの判断基準にまとめました。
長野・松本での分解洗浄のご相談
洗濯機分解ドットコムは松本市を拠点に、長野市・上田市・安曇野市・塩尻市など長野県内へ出張対応しています。年中無休・お見積り無料で、松本市内および近郊であれば即日での対応が可能な場合もあります。長野県内の主要エリアは出張費が基本料金に含まれています(木曽地方・北アルプス周辺など一部の遠方エリアと県外は距離に応じて別途お見積り)。料金の内訳と追加費用の条件は料金詳細ページをご確認ください。
作業は清掃業界26年の工藤が担当し、作業前後の写真をお見せしてビフォアフターをご報告しています。「音が気になるが、掃除で変わる汚れなのか修理が必要なのか分からない」という段階のご相談も承ります。分解して中を見たうえで、洗浄で対応できる範囲かどうかを正直にお伝えします。
長野・松本の洗濯機分解洗浄は「洗濯機分解ドットコム」へ
縦型19,800円〜/ドラム式29,800円〜(税込)・年中無休・お見積り無料・プロが完全分解
