洗剤や柔軟剤を「少し多めに」入れていませんか。汚れがよく落ちそうに思えますが、実は入れすぎは洗浄力を下げ、洗濯槽の汚れやニオイの原因にもなります。しかも適量の決まり方は縦型とドラム式で異なるため、同じ感覚で使っていると知らないうちに入れすぎているケースがあります。この記事では、洗剤・柔軟剤の適量の決め方と、入れすぎたときに洗濯機の中で何が起きるのかを、長野・松本で分解洗浄を行う立場から解説します。
目次
洗剤を多めに入れても、汚れはよく落ちません
洗剤の量と洗浄力は比例しません。メーカーが定めた使用量は、その水量・洗濯量で汚れが落ちるように設計された量です。それを超えて入れても洗浄力が上乗せされるわけではなく、むしろ次のような不都合が起こります。
「泥汚れがひどいから多めに」「部屋干しだから多めに」という使い方は、汚れ落ちの改善につながりにくく、すすぎ残りや洗濯槽の汚れを増やす方向に働きます。
適量の決まり方は縦型とドラム式で違います
ここが最も誤解されやすいポイントです。縦型からドラム式に買い替えた方が、以前と同じ感覚で洗剤を入れて泡だらけになるのは、そもそも基準が違うためです。
縦型は「水量」が基準
縦型洗濯機は水を多く使って洗うため、洗剤の量は水量に対して決まります。液体洗剤のボトルにも「水〇Lに対して〇mL」という形で標準使用量が書かれています。洗濯物を詰め込んで水位が上がれば、その水量に見合った量が必要になるという考え方です。
ドラム式は「洗濯量(衣類の重さ)」が基準
一方、ドラム式は使う水の量が少ないため、基準が変わります。パナソニックの案内では、ドラム式洗濯機は「洗濯量(衣類の重量)」に基づいて適正な洗剤の使用量が決まるとされ、運転をスタートするとドラムにかかる負荷から洗濯量を予測し、操作パネルに洗剤スプーンまたはキャップの「〇杯」という形で洗剤量が表示されます。
▶ まずは操作パネルの表示を見る
最近の機種は、洗濯機側が適量を計算して表示してくれます。目分量ではなく、その表示に合わせて計量するのが確実です。お使いの機種の詳しい数値は、取扱説明書やメーカーのサポート情報でご確認ください。
入れすぎたとき、洗濯機の中で起きていること
泡がクッションになって洗浄力が落ちる
ドラム式は、ドラムを回転させて衣類を持ち上げ、落として洗う「たたき洗い」で汚れを落とします。パナソニックのサポート情報でも、泡が多すぎると泡がクッションになって、このたたき洗いの効果が弱くなると説明されています。多く入れたのに汚れが落ちにくくなるという、狙いと逆の結果になるわけです。
すすぎ切れずに衣類へ残る
泡が多いと、決められたすすぎ回数では落としきれないことがあります。衣類に洗剤成分が残れば、肌への刺激や、乾いた後のゴワつき・ニオイの原因になります。また、排水の流れが悪いと排水口から泡があふれることがあるとも案内されています。洗濯機まわりに泡が出てくる場合は、洗剤量と排水口の詰まりの両方を疑ってみてください。
溶け残りは洗濯槽の裏側に溜まっていきます
使い切れなかった洗剤は、そのまま排水されるとは限りません。溶け残った洗剤や柔軟剤の成分は、洗濯槽の裏側や底の部品のすき間に少しずつ付着していきます。そこへ皮脂汚れや繊維くず、湿気が重なると、黒カビが育ちやすい環境になります。
私たちが分解洗浄で槽を外すと、外側にヘドロ状の汚れがびっしり付いていることがあります。表側からは見えないため、「うちはこまめに洗濯槽クリーナーを使っているのに」という方でも、裏側には蓄積しているケースが少なくありません。市販のクリーナーは槽の裏側や、縦型の底で水流を起こす羽根(パルセーター)の下まで物理的に届かないため、そこが分解洗浄との差になります。縦型の汚れの溜まり方は縦型洗濯機の分解洗浄、ドラム式についてはドラム式洗濯機の分解洗浄のページで作業内容をご紹介しています。
柔軟剤の入れすぎも逆効果になります
柔軟剤は繊維の表面を整えて手ざわりを良くするものですが、多く入れれば良い香りが長持ちするというものではありません。入れすぎると衣類に成分が残りすぎて、吸水性が落ちることがあります。タオルが水を吸わなくなった、という声はこのパターンが多いものです。
▶ 香りが弱いと感じたときこそ量を見直す
香りが感じられないときに柔軟剤を増やす方は多いのですが、原因が洗濯槽の汚れやニオイ移りにある場合、量を増やしても解決しません。かえって残留が増え、洗濯槽の汚れの一因にもなります。まずは規定量に戻し、それでも改善しないなら洗濯機側を疑うのが順序としておすすめです。
適量に戻してもニオイが消えないときは
洗剤・柔軟剤を規定量に戻し、槽洗浄コースも試したうえでニオイや黒いカスが出るなら、すでに槽の裏側に汚れが蓄積している可能性があります。この段階になると、外から入れる薬剤ではなく、分解して物理的に洗い流す必要があります。
洗濯機分解ドットコムは長野県松本市を拠点に、縦型・ドラム式のどちらも完全分解して洗浄しています。作業前後は写真でご報告し、お見積りは無料、年中無休で承っています。対応の目安は製造から8年以内で、それ以前の機種は破損のリスクがあるためご相談ください。松本市内・近郊であれば即日対応が可能な場合もあります。長野市・上田市・安曇野市など県内各地へも出張しており、エリアや距離によっては別途出張費をお見積りする場合があります。費用は事前のお見積りで確定してお伝えしますので、まずはお気軽にご相談ください。
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