パナソニックのドラム式洗濯乾燥機(NA-VX800BL/2020年製)の分解洗浄をご依頼いただきました。4人家族でお洗濯は1日2回、乾燥機能は週4回お使いのご家庭です。お使いになって数年、分解クリーニングは今回が初めてとのことでした。
お話をうかがうなかで印象的だったのが、「乾燥の排気口の中に溜まった埃を自分で取ろうとして、一度挑戦したけれど大変すぎて諦めた」というお客様の言葉でした。実際に分解してみると、ご自身では手の届かない場所に汚れが集まっていました。
■ 今回の作業データ
・メーカー/機種:パナソニック ドラム式洗濯乾燥機 NA-VX800BL
・製造年:2020年
・ご使用状況:4人家族/洗濯 1日2回・乾燥 週4回
・これまでの分解クリーニング:今回が初めて
・確認された主な汚れ:ヒートポンプユニットに付着した汚れ/乾燥ユニット底面のヘドロ状の汚れ/各所の埃
一番汚れていたのは、ヒートポンプユニットでした
今回もっとも汚れが目立ったのが、ヒートポンプユニットに付着した汚れです。ドラム式の乾燥は、温めた空気を衣類に当てて水分を奪い、その湿った空気を熱交換器で冷やして除湿し、また温めて送り込む——という循環で成り立っています。このとき空気と一緒に運ばれる細かい繊維くずや埃が、フィン(薄い金属板)の間に少しずつ引っかかっていきます。
取り外してみると、フィンの表面は黒い層で覆われ、目がほとんど埋まった状態でした。ページ上部のビフォア/アフター写真が、洗浄前と洗浄後の同じ部品です。

乾燥ユニットの底面には、ヘドロ状になった汚れ
もう一か所、汚れが溜まっていたのが乾燥ユニットの底面です。埃に湿気が加わって固まり、乾いた埃とは違うヘドロのような状態になっていました。乾燥のたびに湿った空気が通る場所なので、埃だけが積もる場所よりも粘つきやすくなります。


「自分で取ろうとしたけれど、諦めた」場所
冒頭のお客様の言葉に戻ります。乾燥まわりの埃が気になって、ご自身で取ろうとされた——これはとても自然なことだと思います。ドラム式の乾燥フィルターは毎回お手入れできますし、そこを続けていただくだけでも意味があります。
ただ、フィルターを通り抜けた細かい埃は、その奥の送風経路や熱交換器に運ばれていきます。今回の写真の場所は、いずれも本体を分解して部品を取り外さなければ見ることすらできません。「頑張ったけれど途中で諦めた」のは、道具や根気の問題ではなく、そもそも手の届く構造になっていないためです。
ご自身でできるお手入れ(乾燥フィルターの清掃など)と、分解しないと届かない場所は別ものです。普段のお手入れを続けていても内部には汚れが溜まっていくので、使用頻度に応じて分解洗浄を挟む、という考え方をおすすめしています。
ドラムと外槽も取り外して洗浄
乾燥まわりだけでなく、洗濯に使うドラムと、それを覆う外槽も取り外して洗浄します。ドラムは外側、外槽は内側——つまり普段ふたを開けて見えている面の「裏側」が、汚れの溜まる場所です。


高圧洗浄で、フィンの間に詰まった汚れを流す
熱交換器は、薄い金属のフィンが細かい間隔で並んだ部品です。表面を拭いても、フィンとフィンの間に入り込んだ汚れは残ります。ブラシで表面をほぐしながら、高圧洗浄で奥の汚れを押し流していきました。

乾燥を週4回お使いのご家庭の、初めての分解洗浄
今回のお客様は、洗濯が1日2回、乾燥が週4回。乾燥機能をよくお使いのご家庭です。乾燥は衣類から出る繊維くずが必ず内部を通る工程なので、使う回数が多いほど、内部に残る汚れも早く積み上がっていきます。
「まだ普通に動いているから」と分解洗浄のきっかけがないまま数年が過ぎることは珍しくありません。今回のように、ご自身で掃除しようとして初めて内部の埃に気づくという入り口も多くあります。気になった時点が、ちょうど良いタイミングです。
ドラム式洗濯機の分解洗浄で、どこをどのように分解するのかはドラム式洗濯機 分解洗浄のページで詳しくご紹介しています。追加料金や対応機種の条件は料金詳細・追加料金規定をご覧ください。
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