「乾燥にかかる時間が、以前よりどんどん長くなってきた」——長野県内のお客様より、パナソニック製ドラム式洗濯乾燥機 NA-VG2400L(2020年式)の分解洗浄をご依頼いただきました。半年前にメーカーの点検を受けられたものの改善が見られず、「気に入って使っている洗濯機なので、できるだけ長く使いたい」というお気持ちから弊社にご相談くださった1台です。完全分解して内部を確認したところ、乾燥時間が長くなっていた原因がはっきりと分かりました。
■ 今回の作業データ
・メーカー/機種:パナソニック ドラム式洗濯乾燥機 NA-VG2400L(2020年式)
・ご家族構成:3人家族
・ご使用頻度:洗濯 1日2回/乾燥 1日1回
・日頃のお手入れ:パナソニック純正の専用洗剤(洗濯槽クリーナー)を年2回使用
・これまでの経緯:乾燥時間が長くなり、半年前にメーカー点検を実施(改善は見られず)
・洗浄方法:お預かり洗浄(養生・運搬・完全分解洗浄)
・所見:カビの発生はなし/埃の堆積が多い/裏側の排気口の蛇腹ゴム部品に亀裂
メーカー点検でも改善しなかった「乾燥時間が長い」
お客様のお悩みは、はっきりしていました。乾燥にかかる時間が、買った当初より明らかに長くなっている——ということです。3人家族で1日2回の洗濯、そのうち1回は乾燥までかけるという使い方ですので、乾燥時間が延びれば毎日の生活に直結します。
お客様はすでに半年前、メーカーの点検を受けられていました。しかしそれでも乾燥時間の短縮にはつながらなかったとのこと。それでもこの洗濯機を気に入っておられ、「買い替えではなく、できるだけ長く使い続けたい」というご希望から、洗濯機の内部そのものを診る分解洗浄という選択肢にたどり着かれました。

全体を養生してお預かり、自社作業場で完全分解
今回は洗濯機をお預かりして洗浄する「お預かり洗浄」で対応しました。弊社スタッフには運送会社で経験を積んだ者が在籍しており、養生・運搬はプロ品質です。本体全体を専用カバーで包み込み、傷や打痕が付かないようにしてお運びします。


まずは乾燥フィルターとその奥を確認
乾燥時間が長いというご相談で、最初に確認するのが乾燥フィルターまわりです。お客様は日頃からお手入れをされていましたが、それでもフィルターには埃が付着していました。

問題は、その奥でした。フィルターを外した先のダクトには、ご家庭では絶対に手が届きません。ここに埃が溜まっていくと、乾燥時の風の通り道がどんどん狭くなっていきます。

原因は洗濯機裏側「排気口の蛇腹ゴム」に入った亀裂
そして分解を進めるなかで、今回の本当の原因が見つかりました。洗濯機の裏側にある排気口——そこに使われている蛇腹状のゴム部品に、亀裂が入っていたのです。

乾燥運転をすると、衣類から出た大量の埃を含んだ空気がこのダクトを通ります。本来なら閉じた通り道を流れていくはずの埃が、亀裂の隙間から洗濯機の内部へ入り込んでいた——これが今回の一連の症状の出発点でした。


この亀裂に対して、弊社では応急処置を行いました。ただし、あくまで応急的な処置です。根本的にはこの部品の交換が必要になりますので、その旨をお客様にご説明しています(詳しくは後述します)。

亀裂から入り込んだ埃で、乾燥ユニットは埃まみれに
亀裂から内部に入り込んだ埃は、行き着く先で溜まり続けていました。それが乾燥ユニット(ヒートポンプの熱交換器)です。

熱交換器は、細かいフィンの隙間を空気が通り抜けることで湿った空気を乾かす部品です。そのフィンが埃で目詰まりを起こせば、風が通らない=湿気が抜けない=乾燥に時間がかかるという状態になります。今回、乾燥時間が長くなっていた直接の原因はここにありました。
そしてこの部分は、外から見ることも、ご家庭のお手入れで触れることもできません。完全分解して初めて確認できる場所です。メーカーの点検でも改善しなかった理由は、ここまで踏み込んで見ないと分からないところに原因があったからだと考えられます。

カビはゼロ。日頃のお手入れは確実に効いていました
今回もう一つお伝えしたいことがあります。それは、この洗濯機にはカビがまったく発生していなかったということです。
お客様はパナソニック純正の専用洗剤(洗濯槽クリーナー)を年2回、きちんと使い続けておられました。弊社がこれまで分解してきた洗濯機の多くは、外槽の裏側に黒カビがびっしり——というケースが少なくありません。そのなかで今回はカビが見当たらず、汚れの正体はすべて乾燥にともなう埃でした。日頃のメンテナンスがはっきりと結果に表れていた1台です。
■ ここがポイント
洗濯槽クリーナーはカビ・ぬめりには有効ですが、乾燥経路に溜まる埃には届きません。そのため「クリーナーは欠かさずやっているのに乾燥だけ調子が悪い」という状態が起こります。今回はまさにその典型的なケースでした。
弊社の対応と、お客様へのご助言
今回、弊社が行ったのは以下の内容です。
・洗濯機の完全分解洗浄(乾燥ダクト・熱交換器まわりを含む内部の洗浄)
・排気口の蛇腹ゴム部品に入った亀裂への応急処置
・乾燥時間が長くなっていた原因のご報告
そのうえでお客様には、メーカーへご連絡いただき、この部品の交換を依頼していただくよう助言いたしました。亀裂の入った部品そのものを新しくしない限り、また同じように埃が内部へ入り込んでしまうためです。応急処置はあくまで一時的なものであり、部品交換はメーカーの領分になります。
「原因が分からないまま様子を見る」のと、「原因が分かったうえでメーカーに部品交換を依頼する」のとでは、対応の確かさがまったく違います。分解して原因を特定することそのものが、お客様にとっての価値になった事例だと考えています。
「乾燥時間が長い」と感じたら、埃詰まりを疑ってください
ドラム式洗濯乾燥機で「乾燥時間が長くなった」「生乾きのことが増えた」「乾燥中の音が大きくなった」といった変化を感じたら、その多くは乾燥経路の埃詰まりが関係しています。フィルターのお手入れをしていても、その奥やダクト、熱交換器には手が届きません。
また今回のように、部品の亀裂・劣化が隠れていることもあります。分解してみて初めて分かる不具合は決して珍しくありません。ドラム式洗濯機の分解洗浄について詳しくはドラム式洗濯機 分解洗浄のページもご覧ください。
長野県松本市・長野市をはじめ長野県全域で、パナソニック・日立・シャープ・東芝など各メーカーの洗濯機に対応しています。年中無休・お見積り無料です。
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